兵庫県南部地震記録紙 1995年1月17日午前5時46分 M7.2−この経験を今後に生かすために−
社団法人兵庫県放射線技師会 平成7年1月 P26


兵庫県南部地震による施設被害実態調査結果報告

震災調査及び被災者支援委員会

【はじめに】

 このたびの兵庫県南部地震は、6300余名にのぼる尊い命を奪い、家屋やビルの倒壊、交通網の寸断等、想像を絶する被害をもたらした。
 また、我々の関係する多くの医療施設にも多大な被害をあたえ、さらに画像検査機器への影響も大きく、我々の業務に支障を来たしたのも事実である。
 将来的にこのような震災が起こる可能性も否定できず、今回の大震災を教訓に万が一の事態に備え、施設被災実態調査からのアンケートを基本に、被害の実態把握と今後の対処すべき対策について考える機会としたい。
 震災のなか、医療の混乱している現場で業務多忙中にもかかわらず本調査にご協力いただいた会員の皆様方に対し、誌上をかりて厚く御礼申し上げる次第である。

【調査方法】

 兵庫県放射線技師会会員の勤務する兵庫県下451施設に対し調査票を郵送し、該当する設問に記入後返送する郵送自記方式をとった。
 調査期間は、1995年 3月30日から約一ヶ月を設定していたが現場の混乱の影響等で、調査票が届かなかった施設もあり、8月末日まで延長した。

【調査の内容】

 医療施設におりる被害状況について、特に放射線設備関係について詳しく調査を行い、各装置ごとの被害状況や復旧までの期間等について多くの施設から貴重な回答をいただいた。

【調査結果】

  1. 本調査結果は主に震度の違いによる被害状況について分析を行った。すなわち震度6以上と震度5および震度4以下の3分類である。
  2. 装置の固定の有無についてそれぞれの装置ごとに設問を設け、その影響について分析を行った。(文中「固定あり」または「固定なし」とは、装置と建物との固定を意味している。)
  3. 各項目ごとにアンケートの全設問を掲載し、つぎに、それぞれの設問ごとの集計結果を表にまとめ、1部の項目についてグラフで表示した。(表・グラフの番号は、設問番号に対応)
  4. 各設問の記入欄については、できるだけ原文を掲載したが、誌面の都合もあり同じ内容と思われる事項は独自の判断でまとめた。
     なお、( )内の数字は同じ内容の回答があった施設数である。
  5. まとめの中で[検査中に地震が発生したら]という項目を設けた。これは、各セクションの集計結果から考えられる被害を想定して考察した。

【回収率】


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