命を支える食生活を守るために 兵庫県栄養士会 平成9年5月 p64-65


2.初期活動

 平成7年1月17日午前5時46分は、阪神、淡路地区に職場を持つ栄養士にとっては、まさに晴天の霹靂であったとしか言いようがない。ほとんどの施設で、震災への備えも備蓄もなかったし、心の準備などはなおさらなかった。
 しかし、多くの栄養士は、自らも被災しながら、一両日中にはそれぞれの職場に駆け参じた。近隣に在住する栄養士はともかく、交通手段の全く遮断された状況の中での出勤は大変なものがあった。他都市からの自転車を飛ばした人、60km以上もの道を歩き続けた人、皆とにかく“職場へ”の思いと“食の専門家”としての自負と責任感が勇気ある行動を起こさせたものと思われる。今回のような大震災では初期の対応がその後の対策に大きく影響するだけに、より早い出勤が求められるわけである。
 やっとたどり着いた職場は散乱状態、食材の不足、調理施設の使用がままならない状況の中で、どの栄養士も奮闘した。この時何よりも心の支えになり勇気づけられたのは全国の皆さんの支援であり同時に、兵庫県内の栄養士や施設間の具体的支援であった。県内では初期の段階でかなりの施設間で沢山の支援が飛び交ったと聞いているが、当時はどの栄養士もパニック状況であり今記録をたどっても整理して報告を出せるところにはいたらない。今回は報告を頂いたわずかの施設ぶんだけとなったが以下に掲載する。

会員相互の助け合いの状況

神戸地区支援活動


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