大地震の被災動物を救うために : 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録 / 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会編. - 発行:[神戸] : 兵庫県南部地震動物救援本部, 1996.12. 請求記号:震災-7-156,318,319. p5

被災動物の推定数は9300頭

犬4,300頭、猫5,000頭

 戦後50年間近畿には特に大きな地震がなく、各分野において緊急事態への備えが十分であったとはいえない中、神戸・阪神地区のわが国有数の人口密集地に地震が発生したため、大災害がもたらされた。そして、未だ曾てない多数の住民が避難所生活を余儀なくされた。
 このことは、人々と暮らしをともにしてきた動物たちにも、考えられないほどの災害をもたらすことになった。すなわち、犬や猫も飼い主とはぐれたり、負傷するなど多くの被害を受けた。その被災推計頭数は、犬4,300頭、猫5,000頭にも及んだ(兵庫県保健環境部)。また、被災者のなかには、一時的に動物を預けたり、あるいは動物の飼育を断念せざるを得ない多くの人々がいた。このような「被災動物」を救う活動は、地震発生直後から始まった。

兵庫県南部地震に伴う被災動物の推定数

保健所名世帯数(A)全・半壊戸数(B)B/A犬・猫の飼育頭数(C)被災動物推定数(B/A×C)
西宮162,246 1,253 0.00710,04314,603 70 103
芦屋33,463 723 0.0212,7283,012 58 64
伊丹65,690 396 0.0064,2345,913 26 36
宝塚71,558 5,057 0.0715,6106,411 360 458
川西46,695 1,389 0.0305,6944,203 171 127
洲本15,069 648 0.0432,0481,315 88 57
津名20,482 7,071 0.3452,4521,563 826 540
三原16,410 561 0.0343,0291,476 107 50
尼崎192,340 512 0.0038,67917,311 27 52
神戸569,206 41,330 0.07635,63751,229 2,602 3,540
合計1,193,159 58,940 0.04980,154107,036 4,335 5,027
注1)犬の飼育数については、平成6年11月末の登録数。
注2)猫の飼育数については、総理府の飼育調査に基づき推計(世帯数*0.09、平成2年5月)。


 初期の被災地では、動物に与える餌はなく、また負傷動物を手当てする術もなく、飼育者と別れた動物を探す余裕もなかった。
(c) 1996兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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