大地震の被災動物を救うために : 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録 / 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会編. - 発行:[神戸] : 兵庫県南部地震動物救援本部, 1996.12. 請求記号:震災-7-156,318,319. p27-28

動物救護活動を支えたもの

救援活動は1月17日から始まった

 この震災をある程度予期した人でも、動物の餌まで備蓄していた人は希であったであろうし、ましてペットフードを抱えて避難した人はほとんどいなかったであろう。こうしたことから、救護活動の初期に求められた救援物資の一つはペットフードであった。実際、初期の動物救護活動のなかで、被災地および避難所への餌の配給は重要な仕事であった。
 このペットフードの供給にペットフード会社の対応は素早かった「マスター・フーズ・リミテッド社は、アメリカ本社社長からの国際電話で、1月17日地震直後から、極めて迅速に対応した」この救援物資の供給は、ある意味では、ペットフードメーカーの競争ともいうべき側面を呈した。すなわち、マスター・フーズに負けじとキャットフードのモンプチで知られるフリスキー社が、神戸市中央区の本社ビルが壊滅状態にあるにも関わらず、長期的な支援体制を固めた。こうした競争を避けるために、兵庫県南部地震動物教授本部は、ペットフードなどの救援物資は東京本部が、また動物を収容するケージおよび医薬品は(社)日木獣医師会が窓口となり、神戸に持ち込まれた。この「救援物資」については後に項目を新たにして述べる。

予想を超えた義援金とマスメディアの対応

  兵庫県南部地震動物救援本部は、1月26日(木)さくら銀行に、3月18日に、郵便局に義援金の口座を開設した。同時に、東京本部あるいはさまざまな窓口で、義援金を受け付けた。活動初期の義援金の推移をみてみよう。
 1月26、27、30、および31日の4日間で1560件の義援金振込があり、その金額は18,183,222円であった。2月は7662件、93,488,264円、3月には2076件、41,922,916円の義援金が寄せられた。この義援金についても「第三章 動物救護活動を支えたもの」の項で詳しく述べるが、誰も予想しえなかった件数であり、金額であった。これら救援物資ならびに義援金が予想をはるかに超えて集まった背景にマスメディアの対応があったことは間違いない。
 近代都市ではじめて発生した大地震の惨状は、連日マスコミによって、全国に伝えられた。動物救援活動も、例外ではなく、マスコミの大きな扱いを受けた。しかしながら、一方で、誰もが想像するように、マスコミの誤ったあるいは事実を曲げた報道が真摯な活動に水を差すこともあった。

銀行

郵便局


(c) 1996兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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