大地震の被災動物を救うために : 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録 / 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会編. - 発行:[神戸] : 兵庫県南部地震動物救援本部, 1996.12. 請求記号:震災-7-156,318,319. p49-50

ボランティアの活躍

 1月26日(木)、一人の開業獣医師が兵庫県南部地震動物救援本部に駈けつけた。神奈川県川崎市、馬場動物綜合病院・馬場国敏院長であった。1991年、ペルシャ湾での湾岸戦争でも、ボランティアとして駆けつけ、ペルシャ湾のオイル流出事故で大きな被害を受けた海鳥15万羽の救出にあたった。この兵庫県南部地震に際しても、地震翌日の1月18日には、動物愛護団体ならびに獣医師会と連絡を取りはじめ、被災動物を救護するために、神戸に出向く機会を待っていた。経営する動物病院を若い代診に任せ、1月26日から1ヵ月間にわたって神戸動物救護センターの設営と運営に、そして三田動物救護センターの開設にボランティアとして献身的に努めた。
 「獣医としての当然の任務である」、「経験のある手伝いが要る」、さらに「自分が経験のないボランティアたちを守らなければ」など、馬場国敏の思いがこの後の希にみる大きなボランティア活動へと膨らんでいった。

参加人数は延べ21,769名

 獣医師ボランティアは延べ8,000頭を超える被災動物の診療にあたり、一般ボランティアは獣医師を助け、被災動物1,556頭(被災犬1,040頭、被災猫507頭、その他の被災動物9頭)を救護した。神戸動物救護センターには延べ15,195名、三田動物救護センターには延べ6,452名、伊丹動物一時保護収容所には延べ122名のボランティアが参加した。
 この動物救護活動は物心両面にわたる莫大な援助と延べ21,769名にのぼるボランティアの活躍なくしては、成り立たなかったものである。したがって、後に項目を更めて、詳細に解説する。

動物救護活動を支えたボランティア

(c) 1996兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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