大地震の被災動物を救うために : 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録 / 兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会編. - 発行:[神戸] : 兵庫県南部地震動物救援本部, 1996.12. 請求記号:震災-7-156,318,319. p71-72

救援グッズ

背景

 被災動物を救うために、結果的には予想をはるかに超える救援物資と義援金が寄せられた。しかし、活動の当初には、限りない不安があった。どれほどの寄付金が寄せられるか予想もつかず、被災動物の救護活動を続けていくために、ただ善意に頼るだけでは困難であろうとの思いが、「救援グッズ」という形になった。

有志グループ

 当初は、神戸市獣医師会の手業として救援グッズの販売を考えた。しかし公益法人として収益事業はなじまないことから、神戸市獣医師会々員3名の有志グループに救援グッズの取り扱いを依頼した。尾谷幸男、井上昌信、藤原賢治の3名である。

救援グッズのデザインと制作

 ボランティア獣医師として、活動の当初から、動物救護センターの設営と運営に献身的な活動をした神奈川県川崎市の馬場国敏獣医師の長女馬場美加子さんが、三田動物救護センターに保護されたセントバーナード犬をモデルにデザインした。
 制作会社も被災し、人も資材も仕入れる資金もなかった。しかし、「救援グッズ」の主旨を理解し、全面的な協力を得て制作が開始された。

販売と売り上げ

 当初、神戸動物救護センターならびに神戸市獣医師会に所属する動物病院だけで販売されていた。しかし、新聞、雑誌、ラジオなどマスメディアに紹介されたことから、全国各地から注文が寄せられた。こうしたことから、(社)日本獣医師会および近畿地区連合獣医師会に依頼し、全国地方獣医師会・各動物愛護団体・個人の協力を得て、販売を拡大した。また、オタニ動物病院を窓口に、郵送およびファクスによる全国からの注文も受け付けた。さらに、パシフィコ横浜で開催された「動管法施行20周年および世界獣医学大会開催記念動物シンポジウム」などさまざまな催しに際し、「救援グッズ」コーナーを設け積極的に販売された。
 売上金はすべて兵庫県南部地震動物救援本部に届けられた。その総額は平成8年5月21日現在で、約1,900万円にのぼった。


(c) 1996兵庫県南部地震動物救援本部活動の記録編集委員会 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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