生きる力は愛の中で育まれる : こうべキッズビタミンIの子どもたちの記録 / ビタミンIリーダー会編 - 発行:大阪 : 大阪YWCA(大阪キリスト教女子青年会), 1999.4. 請求記号:震災-7-330. p74-75

3−3.全体のまとめ

●今回のキャンプ前に、リーダー達により、「自分にとってのビタミンの魅力」、「メンバーにとってのビタミンの魅力」「保護者や観客にとってのビタミンの魅力」について考えて一人一人が書き出してみるということを試みたが※注)実際に今回のキャンプを経験して、そしてアンケートによる結果をみてみると、リーダーが自分にとっての魅力として考えた要素と子どもにとっての魅力は、想定した以上に共通性が見られるものであった。それは、「自己有能感/自己肯定感の獲得」でであり、「相互受容」であり、「体験世界の広がり」や「協同・共有体験」でありまた「活動を通じた個々の成長」などであった。
しかし、それらは別々に勝手に生まれるものではなく、リーダーと子ども、観客である被災地の高齢者の方々の関係に加え、そして保護者の方々すべての相互作用ににより、ビタミンIという体験空間が構成されているのである。

●ビタミンIの活動についての、メンバーおよび保護者における意識は、それはそのまま現在のビタミンIそのものをつくっているものであるといえる。
同様にそれは、子どもに関わるリーダーの意識についても言えるものであり、プログラムを含めてそれら全てが集まり一つになることで、ビタミンIというものが、目に見える形で、あるいは目に見えない形となり各自の中に、生きているものとして存在するのである。

●また、これまでの活動において、特に重要視してきた“自分は自分でいいんだ”という自己肯定感や自己有能感、異なる存在である他者を受け入れる他者への受容は、人が一人一人唯一大切な存在であり得る、多様性との共生につながるものである。そしてそれらは、それぞれの生活の中においてこそ、いかされるべきものであり、他者との協同・共有体験の機会をより拡げ、個々の達成感・充実感、そして成長へとつながるよう、メンバー、リーダー、観客の方々、保護者の方々、すべての一人一人を通じて循環していくことが望まれるものである。

                                       ※注)V.参考資料−1参照


(c) 1999ビタミンIリーダー会 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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