救援本部通信, No.2

兵庫県南部地震障害者救援本部

1995.2.24. - 5p

請求記号:震災-7-z27


◆救援本部から

 救援本部等を通じて送る情報網を整理しようと思って、各拠点などに転送している相手先などを確認すると、今現在わかっただけで180ほどの団体が浮かび上がりました。さらにその先については不明で、200ヶ所以上の所と間接的ながら連絡を取り合っている事になりそうです。
 色々な足りないものについて、このFAX網を通じて皆さんにご協力をいただいていますが、転送の転送で文字が読めない、必要のない情報も多くて、肝心なものがわからない、いつものまにか情報がこなくなった等、その他色々ご意見もいただいており、FAX網と情報の流し方など整理をしていきたいと思います。
 震災があって1ヶ月が過ぎ、救援本部の電話の数が少し減ってきたのとは逆に、被災地の活動拠点はどんどんにぎやかになってきています。
 ボランティアスタッフから現況報告なども届いていますので、一部ご紹介します。

神戸の被災地障害者支援センターには、さまざまな人間が全国各地から集まっています。16才の不登校少年、失業中のおっさん、シナリオライター、高校教師、車イス障害者、真宗の僧、作業所職員学生など、老若男女を問わずこれだけ多様なボランティアが寝食を共にしながら、活動を広げている‥(略)
 センターの活動の中心は障害者・障害児の家庭訪問で、そこでニーズを具体的にくみ上げ、送迎や生活介助、物資の提供、イベントの手伝いなどを行っているわけですが、その中でこれまでの「当たり前の生活」を取り戻すだけでなく、継続した関わりを通して(ボランティアの引継も丁寧に!)、新たな生活や人間関係を模索していこうとしています。もちろん、避難所で隅に追われながらも耐えてしまい要求を躊躇する障害者とその家族、他方で持っていったカセットこんろが遅すぎると叱られるボランティアだとか、ゴミ袋2枚からの物資要請に応えるばかりでいいのかといった活動のやり方等々をめぐって問題もあり、関わっているそれぞれの想いが一致しているとは言えず、戸惑いもあります。・・後略

 取り上げている部分が少しなので、ちょっと暗いイメージですが、後の文章も被災地の活動もとても元気なようです。ただ救援本部も事務的なものの整理に追われながら、一時的な救援活動を終え、中期、長期的な展望がどうなるのかというところが課題で、障害者自身が被災地に入り込みながら、共に考えていこうという案が被災地の支援センターの方から出されています。

☆お願い

被災地では引っ越しをする方もぼちぼちあらわれており、引越のトラックが必要になることがでてきています。1t、2tのトラックによるボランティアをしてくださる方募集しています。
 各家庭との連絡用バイクも不足しています。バイクを提供してくださる方、連絡をお願いします。


◆阪神・淡路大震災障害者救援大カンパ

★再度お知らせと一部場所変更について
 日時 3月5・12・19・26日の日曜日
  朝の11時〜夕方6時
場所   5日・19日 なんば高島屋前
 12日・26日 天王寺
    (JR西口前と近鉄のエスカレーターの接点/地下)
参加人数を日、時間帯でマッサクぐる〜ぷ(担当・松場・TEL06−791−2212)迄お知らせください。
当日の責任者は19日が東牧(枚方労セン)5・12・26日が松場デス。カンパ活動に参加された各団体、個人の方は人数把握のために責任者に声をかけてください。


◆生活保護問題で厚生省が回答

全国公的介護保障要求者組合が、2/15厚生省援護局・保護課・更生課と交渉を持ち、生活保護支給の問題を取り上げた。
 保護費の内1類(食費)2類(水光熱費)については支給を停止しないよう通知を出しているとのこと。また避難して生活場所が変わっても支給される。3ヶ月間は住民票も移さなくても良い。
 仮設住宅への入居について「一人暮らしでも入居できるし、優先的に入居できる」車いすの為の改造はできるのかに対して「もちろん改造もできる、そのように指示している」とのこと。補装具の再給付も通知済み。
 他に生活保護他人介護料特別基準(大臣認可)について弾力的運用を行う姿勢を示している。
 詳しくは本部または要求者組合TEL0120−870−222へ。


◆被災者の方に社会福祉協議会で貸付

(1)表屋の3分の1以上の崩壊の場合・上限350万円
(2)家屋の3分の1以下の崩壊や家具だけの被害・上限150万円
申請方法や利用方法、詳しくは要求者組合TEL0120−870−222へ。


◆神戸市が障害者・高齢者向けに第二次仮説住宅を厚生省と協議へ

 避難所生活が厳しい障害者やお年寄りなどを早期に住み慣れた地域で救済していく為に、児童公園等に2階建てで、障害者・高齢者対応の住宅を作るというもの。ただし早くても入居は4月初旬か?


◆兵庫県に第2次要望を提出・申し入れを行います

2月27日(月)午後1時集合 兵庫県 福祉企画室
 「まちづくり」について
(2/22の第1次要望申し入れ、兵庫県はほんまひどかった!)


◆被災地障害者センターの復活・救援活動

 障害者・障害児の家庭訪問を軸に(1)人の派遣:生活介助、ストレスがたまって散歩や、デイ・ケアーが始まっての送迎などのガイドヘルプ、お風呂の介助、水くみの応援も。(2)必要な生活用品・道具など物資の調達(3)お風呂サービス:入浴サービスの車で、自宅まで手配できます,(4)家の片付け、家財道具の持ち出し(5)福祉機器、障害者の為の家の簡単な修理・改修(6)その他各種相談、弁護士の協力もあり。補装具等の再支給のための代理事務も。


◆尼崎の作業所調査から

 今回、作業所の被災状況聞き取り調査を実施してみて痛切に実感したことは、地域で仲間を作っていて本当に良かったという事だ。それはどの作業所でも聞かれた言葉だった。作業所のメンバーの消息だけでなく、その友だちから友だちへと情報は広がっていく。お互いに心配し心配されることで、安心感が生まれる。さらに、これまでつきあいのなかった者どうしでも共通の課題を確認し、地域ネットワークのようなものができてくるように思う。これからが一緒にがんばらないといけないときだ。反面で、ひっそりと家族だけで暮らしている障害者がどれ程不安だろうかという事だ。みんなが言う。作業所に来ていて良かったと。行政はまったくと言っていいほど障害者の現状をつかんでいない。尼崎市では生活保護受給者とヘルパー派遣をしている家庭についてのみ情報は知り得たらしい。うちのメンバーでもそれ以外の方が多いのだ。たまたま作業所に来ていたことでカバーできたことがたくさんある。在宅の障害者が置き去りにされていく。私たちは、ひとりひとり、つないでいきたいと思う。
尼崎・みんなの労働文化センター


◆すばる舎からの要請

(1) 中古車を長期で貸してください。
すばる舎所有の車が壊れたため、長期で中古車を貸してください。保険の有無・条件をご確認の上ご連絡をお願いします。
連絡は直接すばる舎の西さん(0798−53−0122)まで。
(2) プラスチックの食器
毎日の炊き出しのために、学校給食などに使われているプラスチックの食器が大量に必要です。プラスチックのお椀・ご飯茶碗・おかず皿を提供してくだざい。食器は他の被災地でも必要なので、下記まで届けてください。
豊能障害者労働センター
 〒562 大阪府箕面市坊島1−7−17
 TEL 0727−24−0324 FAX 0727−24−2395

Humind−NET(障害者救援ネット)を開局しました

障害者救援本部と被災地活動拠点、ボランティアをダイレクトに結ぶHumind−NET(障害者救援ネット)を開局しました。
 障害者の救援活動にかかわっていらっしゃる方、障害者の救援活動に参加したいと思っていらっしゃる方、何かしたいと思っていらっしゃる方
ぜひ、アクセスして下さい。
《回線番号》 06−563−2091 V.FAST(28,800bps)
06−563−2092 V.32bis(14,400bps)
《問い合わせ先》 社会福祉法人 大阪府総合福祉協会(担当・東野)
TEL 06−561−4199 FAX 06−561−4111
 
東野 PC-VAN :MPH79715
  NlFTY :GCH07401
  Humind-NET :higasino


◆この声とどきますか〜被災地へのメッセージ

★お手紙も増えてきました。今回は、大阪在住の障害をもつ会社員の方からのお手紙をご紹介します。杖等を買ってとカンパもいただきました。お手紙は紙面のつごうで編集させて頂きました。

 「今日で地震後一ケ月になります。「障害」のある方が無事逃げおおせたかどうか、テレビの画面に何が映るか、ずっと気になっていました。一般に救援金をカンパしたら、「障害」のある人に届くとはかぎらないし…。一瞬にして家がつぶれたり、家具類の下敷きになる瞬間に、車いすに跳び乗ったり、白杖で逃げ出すなんてできるはずがありません。(中略)私も脚に「障害」を持つ身でステッキを使用しています。家の中に少々被害がありましたが、私が神戸に、いやすぐ近くの町に住んでいたら、逃げ出すことが出来ただろうかと想像するとノーの答しか思いつきません。実際、ゆれている家具をみながら、ベッドの上にじっとしていたから。とても人事でなく私の問題でもあるのです。疲労が重なって病気にならないように皆様の健康を祈っています。」

★つぎはふりこみ用紙に書きこまれたメッセージの一部です。

保健福祉専攻の学生44名で6日間、街頭で募金活動をしました。(岡山)
少しですが送ります。明日のために今日(いま)を頑張りましょう。(埼玉)
私の住む町も被災地の一つで家の中の物は壊れましたが、身体と建物は無事でした。神戸や西宮等もっとひどい所の被災者はさぞ大変だろうと思います。(兵庫・障害者)
へこたれず めげづ ふんとうして下さい。(大阪・年金生活者)


◆カンパ現況

カンパ額約1930万円(2月20日までに集約できている分)カンパ件数も600件をこえました。支援の輪が広がっている。すでにカンパして下さった方の紹介で、パソコン通信で知って、学校で、職場で、バンドのライブや集会、街頭など人が集まるあらゆる所での募金…と、確実に支援の輪が広がってきました。ありがとうございます。被災地域の障害者、障害者の家族、年金生活者、小さい子どものいる家庭、…からも「自分のできることで支援したい」と続々届けられています。
現在、各方面にカンパをはじめとした支援のお願い文を出しています。お願いを出す先について、ご紹介いただける所があれば、本部までご連絡ください。

◆支出現況

総額約340万円 やはり半分ちかくは電話など情報通信費が占めています。被災地では電話回線の増設がなかなか進まないので、携帯電話が大活躍しています。他は、救援物資、事務用品、印刷費、被災地拠点活動にかかる費用、ボランティア保険などです。


(c) 1995兵庫県南部地震障害者救援本部 (デジタル化:神戸大学附属図書館)
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