『中外日報』平成7年2月28日付(25272号)13面


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地震被災者に“救世の湯”

二百台を無料貸し出し

“天然ミネラル”を循環させる健康湯

◇四天王寺インターナショナル◇

 兵庫県南部地震(阪神大震災)から四十日余りが経ったが、被災地ではまだ、約二十万人の被災者が、避難所での不自由な生活を強いられている。
 聖徳太子創建の寺・和宗総本山四天王寺の四天王寺インターナショナル(理事長=森田禅朗執事長、大阪市天王寺区四天王寺)では、入浴ができない被災者のために入浴救援活動を続けている。去る十八日から被災地の西宮市、神戸市東灘区などでは、電気は復旧したがまだ水道、ガスの供給が止まったままである。
 このユニークな救援活動は、同インターナショナルで取り扱っている天然ミネラル循環温浴器「救世の湯」を浴槽に取り付け、水はポリタンクで運んで浴槽を満たす。あとは電気で適温に保ち、お湯は専用の浄化液で浄化、濾過して循環するためにお湯を入れ換える必要がなく、何人でも何回でも入浴ができる。このために全壊を免れ、浴場が使える被災家庭で大変喜ばれているという。
 被災地では電気・ガス・水道のライフラインの復旧が進んでいるとはいえ、まだガスの供給が止まっている地域は宝塚、西宮、芦屋、神戸の各市で四十五万八千七百戸(二十三日現在)に及んでいる。特に神戸市の東灘、灘、兵庫、長田区は復旧作業が進まず、復旧率は一割前後にしか達していない。一方、水道も神戸市でまだ九万八千三百戸(二十三日現在)で断水が続いている。
 学校や公園などの避難所で生活している被災者の声も「一番困っているのが“風呂”です」。避難所では自衛隊のテント風呂が喜ばれているほか、神戸市ではプールを仮設浴場として開放したり、生涯教育センターの浴場で入浴サービスをするなど様々な工夫がなされている。しかし、人数が多く入浴時間は一人につき三十分程度、入れる日・時などの制限もあって、ゆったりと風呂に入ったという気分はもう一つ。
 こうした被災地の状況から四天王寺インターナショナルでは、「救世の湯」入浴装置百台をガスが供給されるまでの期間、無料で取り付け貸し出しする救援活動に取り組んだ。無料貸し出しが新聞に報道されると、その日のうちに百台を超える申し込みが殺到、申し込みを締め切った後でも「自分で取り付けるから入浴装置を貸してほしい」「買い取るから頒けてくれ」などといった被災者の切実な声の電話が続いた。
 これに応えるためさらに百台を追加し、二百台の入浴装置を使って、現在では神戸市東灘地区から技術者四人が二班に分かれて一日八台の割合で取り付け作業を行なっている。
 入浴装置の「天然ミネラル循環温浴器『救世の湯』」とはいったいどんな装置なのか、同インターナショナルに聞いた。
 和宗・総本山四天王寺では一昨年、「聖徳太子四天王寺建立一千四百年」を迎えた。これを記念して、太子が民衆を苦しみと厄難から救うために四箇院を建立するなど、来世での救済だけでなく、現世での心身の悩みや苦しみを救っていくことに力を注いだ“救世の精神”を生かすべく、環境汚染、生命の源泉であるミネラルの危機が叫ばれている現代、天然ミネラルを提供する事業に着手して天然ミネラルをバランスよく含んだ「救世(ぐぜ)の水」「救世の塩」などの頒布を行なっている。
 「救世の場」入浴装置もその一つ。浴槽に張った水に「救世の湯」専用水質浄化液・「ミネックス3」(商品名)を溶解するだけで、あとは入浴装置(図解参照)が自動的にお湯を循環させながら適温に保ってくれる。この水質浄化液「ミネックス3」には、天然の鉱石(マグネシウムクロライト)に含有されているミネラル成分を摘出した生体に必要な“必須ミネラル”が豊富に入っており、その「制菌効果」で大腸菌群などの制菌作用がある。
 また「有機物分解効果」によってお湯にとけ込んだ汚れた成分(有機物)を分解して凝縮させ、老廃物や脂肪、アンモニアなどの目に見えない汚れは浄化槽のバイオセラミックスで吸着する。髪の毛などの大きな汚れは一次フィルターで除去する。
 そのためお湯を常に清潔に保ち、何回入浴してもお湯はきれいなままである。一度入れたお湯は六ヵ月以上も交換する必要がない。
 また、「ミネックス3」には、日本の名泉といわれる美ヶ原高原、草津温泉、赤倉温泉、妙高温泉の泉質と同じ水素・炭素・硫黄・塩素・ナトリウム・カリウム・マグネシウム・カルシウムなどの元素をすべて含み、さらに十七種のミネラル元素を含有しており、家庭で手軽に温泉効果が楽しめる。
 同インターナショナルでは姉妹品として、水道水から手軽にミネラルウォーターがつくれるホームユニット浄化活水器「救世の水」も発売している。
 問い合わせはフリーダイヤル〇一二〇=二二=五二〇三番まで。


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