『中外日報』平成8年1月20日付(25410号)6面


兵庫県南部大地震で活躍の創価学会に感謝

“共存共栄”を願う

長田文化会館地域の心の拠り所に

神戸市長田区若松町一・二丁目自治会副会長 大本 鶴男

 私の住む神戸市長田区若松町は、震災直後に発生した火災などもあいまって、甚大な被害を出した地域です。私も震災から約四ヵ月間、避難所生活を余儀なくされました。火災が迫るなか、取るものもとりあえず難を逃れた先が、町内に建つ「創価学会長田文化会館」だったのです。
 私どもの町会の約二百人が避難させていただいたでしょうか。創価学会の方々は、日ごろから“地域のための会館ですから何かあったら使ってください”と、おっしゃっていた通り、私たちを快く会館に受け入れてくださいました。あの時の感謝の思いは今もって、忘れられません。不安が交錯するなか、救援物資をはじめ献身的にお世話してくださり、心のよりどころとなりました。
 あの未曽有の難局のなかで、だれが懸命になって手を差し伸べてくれたか。私たちが一番よく知っています。一部の週刊誌で“創価学会はオウムと同じ”などと書きたてているようですが、とんでもない。この地域には、そんなことを思っている人は一人もいません。身近に学会の方々の姿を見てきた私たちが、真実の姿を見て知っています。
 大震災から一年を経ましたが、現在までにこの町内に戻ってこられた人はまだ、一五%程度でしょうか。わが家は幸いにも火災は免れ、大きく傾いた家屋の補修で住むことができるようになりました。住み慣れた地域に戻りたい、というのが皆の願いです。一刻も早く以前のように皆が戻ってこられるよう、そして今後も「創価学会長田文化会館」と私たちの地域が“共存共栄”していけるよう、願っています。


「人情」厚い学会員

関西中から救援に集まる

愛媛大学教授 村尾 行一

まさに「地涌の菩薩」

 現代人が失いかけている「人情」を今なお脈打たせている関西人の精鋭が関西創価学会員です。
 多くの学会員も被災しました。自分自身も被災者であるのに他の被災者の救援に大活躍していることは私も知っています。助けられる立場にとどまることなく、自他ともに助けるものとなっています。
 まして無事であった会員は関西中から救援に馳せ参じています。こうした人々が、まるでわき出るように出現したことに私は感激しました。これこそが「地涌の菩薩」ではありませんか。
 なぜ兵庫県南部地震のことを話すかというと、ここに「今後の宗教の意義」が具体的に示されていると思うからであります。
 現代社会の代表的な病理を「大衆社会化」と申します。そして関西人は、それとは正反対の精神態度を見せてくれたからです。
 大衆社会的状態の特徴は人々が無感動・無関心状態に陥り、他人との連帯が切断された「砂のごとき群衆」になってしまい、さらに倫理等の価値観が解体することです。この状態を克服する「もう一つの」価値観のもと、連帯と規範を構築し、将来展望を示すことが宗教の最重要課題だと思います。


政府よりも見事な救援

「事実」称賛した海外紙

 震災では創価学会が迅速、懸命、大規模な救援活動を展開し、被災地からは大きな感謝の声が上がった。国内の“偏向”マスコミは、学会の救援活動の事実をほとんど黙殺したばかりか、一部マスコミは学会に「反社会的」などというレッテルを貼って、相変わらず中傷報道を続けている。この事実は、学会に対してこれまでに兵庫県、神戸市、西宮市、尼崎市から感謝状が寄せられていることや、海外各国の新聞報道から明らかである。以下、海外各紙の報道の一部を紹介したい。
 「救援? 私が手にいれることができたものはすべて創価学会からのものですよ。政府より創価学会の人たちがテキパキとやってくれてます」 (フランスのラ・トゥリビューヌ発行のサラリーマン紙。被災者の声)
 「私が母のためにしてあげられたことは、創価学会の方々に救援をお願いすることしかありませんでした。政府よりも見事な救援活動を組織していたのです」(フランスの『アンフォ・マタン紙』。被災者の声)
 赤十字や創価学会など民間団体は迅速で効果的な救援体制を組織」(オーストラリアの『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙)
 「創価学会は会館を避難所に開放、翌日には緊急医療班を組み、五百人もの医者・看護婦を現地に派遣した。道路が遮断されるなか、救援物資をいち早く届けたのも創価学会のバイク隊であった」(香港の日刊紙『信報』
 「今回の震災で、一番よく組織された救援努力を行なった私的機関は仏教徒の創価学会であろう」(シンガポールの『ザ・ストレイツ・タイムズ』紙)


兵庫県 神戸市 西宮市 尼崎市 から

学会の救援活動に感謝状

「避難者の保護と自立に尽力」

「市民生活の安定に多大の貢献」

 阪神大震災における創価学会の救援活動に対し、これまで、兵庫県、神戸市、西宮市、尼崎市から感謝状が贈られている。
 いずれも学会の迅速(じんそく)な救援活動、義援金、避難者の会館での保護、ボランティア活動に対して改めて謝意を述べたもの。 このうち神戸講堂への感謝状には「被災した多数の市民に避難所として施設を提供されるとともに長期間にわたり避難者の保護と自立支援に尽力され 市民生活の安定に多大の貢献をされました」等と記されている。
 地域の友は語る。「あの時、真っ先に手を差し伸べてくれたのは、創価学会です。生涯忘れません」と――。

神戸市長から=[写真は省略]

兵庫県知事から=[写真は省略]

被災した兵庫県、神戸市、西宮市、尼崎市から学会へ感謝状が贈られたことを報ずる1月18日付『聖教新聞』


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