神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/00069894

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メタデータ

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メタデータID
00069894
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
地域に住む精神障害者の生活と意見
その他のタイトル
The Lives and Opinion of Psychiatric Patients who Lives in Their Communities
著者
川口, 優子 ; 松田, 宣子 ; 奥田, 博子
著者名
川口, 優子
Kawaguchi, Yuko
カワグチ, ユウコ
著者名
松田, 宣子
Matsuda, Nobuko
マツダ, ノブコ
著者名
奥田, 博子
Okuda, Hiroko
オクダ, ヒロコ
収録物名
神戸大学医学部保健学科紀要
巻(号)
17
ページ
25-32
出版者
神戸大学医学部保健学科
刊行日
2001-12-01
公開日
2006-09-08
注記
本文ファイルは、国立情報学研究所CiNiiより提供されたものです。
抄録
平成7年の精神保健及び精神障害者福祉法において、精神障害者の自立と社会参加の促進を図ることが目的とされた。そして精神障害者に対する地域生活及び自立に向けての支援が保健、医療、福祉関係者によって実践され、地域で暮らす精神障害者は増えている状況である。その中で援助を受けている当事者たちは、地域で暮らすことをどのように考えどんな暮らしをしているのだろうか。本研究は地域で暮らしている当事者の生活と暮らしに関する思いや意見を把握し、今後の地域生活支援についての基礎資料とすることを目的とした。対象者は兵庫県及び大阪府下において地域で生活をし、何らかの地域精神保健福祉サービスを受けている精神障害者13名(男性8名、女性5名)である。方法は、半構成的質問紙を用いての面接であり、面接は対象者の許可を得て録音し、内容を質的に分析した。その結果、当事者たちは今の生活が良いととらえ自己のペースで生活のリズムをつけ、日々を過ごしている6病気や障害とうまくつき合うには、服薬し、医師を信頼し、日々を精一杯生きる等自分なりの「こつ」をもっていた。そして人に気をつかうという対人関係におけるコミュニケーションの困難性が表出されたものの、これは他者との心的距離の取り方であり、地域で生活する上の「こつ」と捉えられる。家族との同居の有無にかかわらず家族が最大のサポート源であった。また在宅期間が長い短いにかかわらず、社会に対して病気や障害を理解してほしいと望んでいた。さらにほとんどの男性が、将来には仕事をしたいと述べていた。今後、このデータを基にし、当事者の主体的な生活を支える地域精神保健福祉活動を検討していきたい。
The purpose of this study was to determine the quality of the lives of psychiatric patients who lives in their communities. The subjects were 13 people (8 male and 5 female) who had receive some kind of community psychiatric health services. Data was collected through interviews in the format of semi-structured questionnaires and recorded with permission. The data was analyzed by applying content analysis method. The results showed that subjects were able to managed their illness and maintain their own way of living. On the other hand, they expressed to have difficulties toward interpersonal relationships. The study showed that the families were their best supporters, regardless of whether they live with the client or not. The clients wanted the public to gain understanding of psychiatric illness and disabilities. They also wanted in participating social and economic activities. Based on these data, we are going to improve the community psychiatric health services which support independent lives of the users.
キーワード
精神障害者
地域
生活と意見
Psychiatric patients
Communities
Lives and Opinion
カテゴリ
神戸大学大学院保健学研究科紀要 ＞ 17号（2001-12-01）
紀要論文