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https://doi.org/10.24546/81002653
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81002653 (fulltext)
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1.64 MB
30
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メタデータID
81002653
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
本是同根生 相煎何太急 : 永住帰国後の中国残留日本人孤児
その他のタイトル
The Lives of Parmanent Returnee Japanese from China
著者
著者名
浅野, 慎一
Asano, Shinichi
所属機関名
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
著者名
[トン], 岩
Tong, Yan
所属機関名
龍谷大学
収録物名
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
巻(号)
4(1)
ページ
211-230
出版者
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
刊行日
2010-09
公開日
2010-11-19
抄録
本稿は、日本に永住帰国した中国残留孤児の帰国後の生活実態を、①居住、②言語、③就業、④経済基盤、そして⑤健康の5つの視点から分析し、その歴史・社会的意義を考察する。残留孤児の帰国後の生活は、極めて苛酷であった。その苛酷さは、主要には日本政府の政策に基づく帰国の遅延に起因する。しかし日本政府は、その責任を明確に自覚せず、帰国後の公的支援に消極的であり、残留孤児自身の個人的努力に依存した問題解決を図った。ただしその対応策は全く非現実的でたちまち破綻し、そこで日本政府は、パターナリスティックな恩恵的救済での対処を試みていた。そしてそれは残留孤児の生活にさらなる矛盾を刻印した。一方、残留孤児は、こうした恩恵的救済の享受者に甘んじることなく、能動的・主体的に自らの日本での生活を維持・発展させてきた。彼らは、日本政府が一般の日本国民に提供する公教育・職業斡旋機関・公的年金制度等からは排除されたが、自らの個人的・集団的努力に依拠して様々な問題を解決し、自らの「生命=生活(life)」を維持・発展させてきた。こうした彼らの主体性は、一国単位の「単一民族神話」に基づく閉鎖的社会システムを前提とした「自立」ではなく、既存の社会システムを批判し、変革する要素を孕んでいる。
カテゴリ
人間発達環境学研究科
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
>
4巻
>
4巻1号(2010-09)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
ISSN
1882-2851
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eISSN
1882-5753
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NCID
AA12316357
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