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https://doi.org/10.24546/81009894
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81009894 (fulltext)
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9.88 MB
50
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メタデータID
81009894
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
ゾラの美術批評とボードレール : 隠された系譜
その他のタイトル
Zola critique d’art et Baudelaire : une généalogie cachée
著者
著者ID
A1091
研究者ID
1000020201006
著者名
吉田, 典子
Yoshida, Noriko
ヨシダ, ノリコ
所属機関名
国際文化学研究科
収録物名
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
巻(号)
48
ページ
247*-274*
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2017-07
公開日
2017-08-18
抄録
1866年に、ゾラがはじめてマネ擁護の筆をとったのは、ボードレールがベルギーで倒れた直後であった。ボードレールとゾラは、マネを介して接続しているように思えるが、実はゾラ研究においてボードレールとの関係は、これまでほとんど問題にされていない。ゾラはボードレールについて語ることが少なく、それも多くは批判的だからである。しかしわれわれは、以前の論考で、ゾラは自然主義の首領として高踏派や象徴主義の人々と対峙しており、後者の人々がボードレールを自分たちの先駆者として祭り上げたために、反ボードレールの立場を取らざるを得なかったことを示した。本稿では、美術批評の分野でも、ゾラがボードレールを軽視する態度は表面的なものであり、1867年のマネ論は、特に色彩論と撞着語法の使用において、ボードレールとの親近性が深いことを指摘した。さらに、両者の共通点と相違点について、ヘミングスの先行研究を批判的に検討しつつ、主要な点をまとめた。共通点としてあげられるのは、芸術家の「気質」を最上位に置き、芸術作品は芸術家によって翻訳された自然であるとする考え方、および細部を省略し、色彩によって形態を把握する技法である。相違点は、ボードレールが審美家であるのに対し、ゾラはジャーナリスト、社会学者であり、またボードレールがシステムに籠もることを嫌ったのに対し、ゾラは理論やシステムを好んだことである。しかし、ゾラは自らの理論の内部につねに留まっていたわけではない。それはたとえばギュスターヴ・モローへの評価にも表れている。実際の作品を前にしたゾラは自身の感覚に忠実であり、その影響は小説の創作にも反映されている。ボードレールとゾラの親近性については、セザンヌの興味深い証言もある。
カテゴリ
国際文化学研究科
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
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48号(2017-07)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
ISSN
1340-5217
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