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https://doi.org/10.24546/81012646
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81012646 (fulltext)
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220
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81012646
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
日本と中国における『レ・ミゼラブル』の初期翻訳について:異化・同化の視点から
その他のタイトル
The Initial Translation of Victor Hugo’s Les Misérables in Japan and China: From the Perspective of Foreignization and Domestication
著者
著者名
劉, 丹
収録物名
国際文化学
Intercultural Studies Review
巻(号)
34
ページ
168-190
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2021-03-26
公開日
2021-03-30
抄録
本稿では、明治期の日本と清末民初の中国におけるフランス文学の初期翻訳を対象として、ヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』の翻訳を取り上げ、異化(foreignization)・同化(domestication)の視点から、翻訳ストラテジ一の選択と社会文化的コンテクストとの関連性を分析し、翻訳の役割と規範を考察したい。具体的には、まず当時の日本と中国の翻訳に関する諸論説、フランス文学の翻訳状況および『レ・ミゼラブル』の位置づけを確認する。次に、『レ・ミゼラブル』の翻訳の現場でどのような翻訳行為が行われたのかについて、日本では黒岩涙香による『暗無情』、中国では蘇曼殊による『惨世界』を例として、テクスト分析を通して両国の翻訳における共通点と相違点を浮かび上がらせる。以上を踏まえて最後に、当時の論説と翻訳実践を照らし合わせながら、日本では原作の意味への忠実を基本としつつ、社会的・文化的要素も考慮に入れて適度な「同化」翻訳が行われたのに対して、中国では清末民初という特殊な時代の政治・思想的要素に大きく影警され、「同化」翻訳が主流であったことを明らかにする。また時代の発展につれて両国とも政治・思想など外的要素の影響が薄くなり、作品の言語・文化的要素がより重視され、「異化」翻訳傾向が次第に目立つようになっていくこと、しかしこの同化から異化への流れは、中国では日本よりかなり遅れていたことも指摘する。
キーワード
明治期
清末民初
フランス文学翻訳
『レ・ミゼラブル』
異化
同化
カテゴリ
国際文化学
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34号(2021-03-26)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
eISSN
2187-2082
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URI
http://web.cla.kobe-u.ac.jp/kbkjnl
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