神戸大学附属図書館 社会科学系図書館壁画【青春】テーマ

「青春」に込めた11のテーマ

壁画には青年24名と老人1名が等身大で描かれ(⇒参照画像)
「大学の理想」を示す11のテーマが設定されています。
これらテーマには、画伯が母校の後輩たちに向けた熱きメッセージが込められています。
なお、この壁画には女性が描かれていませんが、これは当時の大学が男性のみに門戸を開いていたという事情によるものです。

1)画面中央 (⇒参照画像)
まず、画面中央には、メインテーマとなる2つのテーマが設定されています。

「理想」:上部の遙か遠くの高く清らかな雪の連峰
     その下に、雪の連峰を遠くから眺めて高き理想に思いを馳せる青年
「希望」:折り倒されてもなお根元に新芽を吹く樹木

2)画面右 (⇒参照画像)
画面右半分の「動の世界」には、落葉樹の楢(なら)と5つのテーマが描かれています。

「謳歌」:横笛を吹いて青春を謳歌する青年
「友情」:水を汲む青年と薪を拾う青年
「勤労」:働く青年
「協同」:岩を登る青年と彼を引き上げる青年
「試練」:丘を駆ける馬上の青年

なお、「友情」は、江戸時代後期の儒学者広瀬淡窓作の漢詩の一節

「君汲川流我拾薪(君は川流を汲め、我は薪を拾わん)」

がモチーフとなっています。

3)画面左 (⇒参照画像)
画面左半分の「静の境地」には、常緑樹の杉・松と4つのテーマが描かれています。

「平和」:鳩を眺める青年
「思索」:湖畔で1 人思索にふける青年
「学究」:天上の真理を希求する老人とその語りに聞き入る青年たち
「休息」:動物とたわむれる青年