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https://doi.org/10.24546/00046664
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00046664 (fulltext)
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16
メタデータ
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メタデータID
00046664
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
ヨーロッパにおける市場の発展と市場経済
ヨーロッパ ニオケル シジョウ ノ ハッテン ト シジョウ ケイザイ
その他のタイトル
European Market History & Market Economy
著者
著者名
奥西, 孝至
Okunishi, Takashi
オクニシ, タカシ
所属機関名
神戸大学大学院経済学研究科
収録物名
国民経済雑誌
巻(号)
183(4)
ページ
89-103
出版者
神戸大学経済経営学会
刊行日
2001-04
公開日
2007-10-11
抄録
現代の経済構造および近代経済学がヨーロッパさらにアメリカを中心に発展したという歴史的経緯がそれらの構造・理論に非普遍性をもたらしているかどうかが,近年の日本での市場経済をめぐる議論の焦点の一つとなっている。このことをふまえ本論文では,市場と市場経済の概念を整理したうえで,ヨーロッパにおける市場の発展がどのような形で現在の市場経済と関わっているのかを検討した。市場は一般的に実際もしくは抽象化された商業的交換(取引)の場を表す基本的概念として多様な形態の取引の場を包括的に表す際にも用いられている。ところが,ヨーロッパ中世都市の市場では,近代経済学の抽象化されたモデルとしての市場に近い形で市場機能が働いており,特権としての自治権に基づく対象者を限定した規制および補完的な社会保障的諸制度の存在がこのような状況を可能にしていた。もっとも,遠距離商業などにおいては個人的情報・信用が童要な相対取引が中心であった。そのため,商業史の分野では,より広い範囲の地域の財の需給が市場機能で調整される現象としての市場圏の拡大および,そのような市場圏の拡大を阻害することになる個別都市・地域の特権の廃止が,市場経済の発展を示しているととらえられてきた。しかし,中世から近代にかけてのヨーロッパの流通においては制度的・地理的・経済的要因によりもたらされていた限定性の存在が,かえって,自由競争のもとで市場機能が働く取引の存在とその範囲の拡大を可能にしていたと考えられる。
カテゴリ
経済学研究科
国民経済雑誌
>
183巻
>
183巻4号(2001-04)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
ISSN
0387-3129
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NCID
AN00090962
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関連情報
NAID
110000445146
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