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https://doi.org/10.24546/81001027
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81001027 (fulltext)
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855 KB
43
メタデータ
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メタデータID
81001027
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
ポスト・コロニアルの中国における残留日本人孤児
ポスト・コロニアル ノ チュウゴク ニオケル ザンリュウ ニホンジン コジ
その他のタイトル
War-displaced Japanese in the post-colonial China
著者
著者名
Tong, Yan
[トン], 岩
著者名
Asano, Shinichi
浅野, 慎一
収録物名
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
巻(号)
2(2)
ページ
157-176
出版者
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
刊行日
2009-03
公開日
2009-05-11
抄録
本稿の課題は、兵庫県在住の44名の中国残留孤児への聞き取り調査を素材として、第二次世界大戦後の中国における残留日本人孤児の生活実態を明らかにし、その歴史社会的意味を読み解くことにある。日本敗戦後、中国に取り残された残留孤児は、中国人の養父母に育てられ、就学・就職・結婚をし、子供を生み育て、「生命=生活」を紡いできた。ただしそこには養父母による虐待や過酷な児童労働、劣悪な教育環境、内戦や大飢饉による窮乏と飢餓、国家政策による強制的転職、日本人の血統を口実とした差別や迫害等、同世代の日本人が体験してこなかった数多くの苦難が刻印されている。こうした苦難は、日本による侵略戦争の単なる残滓ではない。その苦難・迫害を、「侵略戦争のナショナル・ヒストリー」の延長線上で、「被害/加害」の二元論として把握することには限界がある。むしろそれらは、戦後の東西冷戦、ポスト・コロニアルの世界社会システムが創出した新たな苦難である。したがってまた、多くの中国人が遭遇・直面してきた苦難・迫害でもある。そして残留孤児が苦難を乗り越え、「生命=生活」を紡いでくることができたのは、中国人民衆との共同・連帯があったからにほかならない。
カテゴリ
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
>
2巻
>
2巻2号(2009-03)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
ISSN
1882-2851
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eISSN
1882-5753
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NCID
AA12316357
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関連情報
NAID
110007041598
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