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https://doi.org/10.24546/81001258
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81001258 (fulltext)
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81001258
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open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
カーライルと数学 : 19世紀初頭のスコットランド数学の状況
カーライル ト スウガク 19セイキ ショトウ ノ スコットランド スウガク ノ ジョウキョウ
その他のタイトル
Carlyle and Mathematics : A Situation of the Scottish Mathematics at the Beginning of the Nineteenth Century
著者
著者名
三浦, 伸夫
Miura, Nobuo
ミウラ, ノブオ
所属機関名
神戸大学国際文化学部
収録物名
国際文化学研究 : 神戸大学国際文化学部紀要
巻(号)
18
ページ
93*-125*
出版者
神戸大学国際文化学部
刊行日
2002-09
公開日
2009-09-25
抄録
18世紀から19世紀のスコットランドでは,数学上でマクローリン以外に後世に取り立てて大きな影響を与えた重要な数学者はいない.「進歩」にかかわった思想,概念,人物のみを研究対象とするアプローチは今日歴史研究ではとるべきではないことは了解済みであるにもかかわらず,いまだ数学史ではこの時代の「スコットランド数学」'はマクローリンに言及するにとどまっているのが現状である.他方でこの時代には多くの数学愛好家がいたこと,さらにトマス・リードなど従来決して数学者には分類されることのなかった数学研究者も少なからずいたことが今日知られている.本論文では,従来数学史研究ではほとんど触れられることのなかったこの19世紀初頭のスコットランド数学の特質を2,当時の思潮,大学制度,教育などの背景を視野において,一人の人物に焦点を当てて検討することを目的とする.それは批評家,歴史家として知られるスコットランド出身のトマス・カーライル(1795-1881)である.カーライルは,19世紀の英国社会の精神的指導者とみなされ,また日本においても新渡戸稲造,吉野作造など明治思想界へ多大な影響を与えた人物として,かつては歴史的にも大変重要視され研究されてきた人物である。しかしその後期思想に反民主主義的感情が育っていくとみなされたことから,今日彼を省みる人はほとんどいない.また彼が若いころに数学にのありこんだこともほとんど知られていないし,指摘されることもほとんどなかった.もちろんカーライルには数学の著作はおろか,数学に関する学術論文の1篇さえもなく,したがって数学史でもカーライルに言及することはほとんどなかった3.しかし,彼こそが当時のスコットランドの典型的若者であり,また当時のスコットランドの数学を代弁してくれる人物でもある.ともかくも彼は19世紀初頭に数学を職業としようとした人物なのだ.
カテゴリ
国際文化学研究 : 神戸大学大学院国際文化学研究科紀要
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18号(2002-09)
紀要論文
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資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
ISSN
1340-5217
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NCID
AN10436600
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関連情報
NAID
110000939050
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