神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
https://doi.org/10.24546/81002982

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メタデータID
81002982
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open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
インクルーシヴな社会をめざす実践における葛藤の積極的な意味 : 自閉症児のストレス表出に対する他者の反応をめぐる考察
インクルーシヴ ナ シャカイ オ メザス ジッセン ニ オケル カットウ ノ セッキョクテキ ナ イミ ジヘイショウジ ノ ストレス ヒョウシュツ ニ タイスル タシャ ノ ハンノウ オ メグル コウサツ
その他のタイトル
Positive Meaning of Conflicts among Participants of the Practice towards Inclusive Society
著者
劉, 小賀 ; 榊原, 久直 ; 中村, 美智子 ; 江角, 彩 ; 高橋, 眞琴 ; 盛, 敏 ; 清水, 伸子 ; 津田, 英二
著者名
劉, 小賀
Liu, Xiaohe
著者名
榊原, 久直
Sakakihara, Hisanao
著者名
中村, 美智子
Nakamura, Michiko
著者名
江角, 彩
Esumi, Aya
著者名
高橋, 眞琴
Takahashi, Makoto
著者名
盛, 敏
Sheng, Min
著者名
清水, 伸子
Shimizu, Nobuko
著者名
津田, 英二
Tsuda, Eiji
収録物名
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要
巻(号)
4(2)
ページ
39-48
出版者
神戸大学大学院人間発達環境学研究科
刊行日
2011-03
公開日
2011-06-07
抄録
社会的排除が市民社会の内部に広がっている現代社会において、人々の間にある葛藤は重要な社会的課題でありえる。葛藤が一方による他方への排除を帰結せず、むしろ社会的結合の要因となることを構想したい。本論では、インクルーシヴな社会をめざす実践における自閉症児のストレスをめぐって、さまざまな人の中に葛藤が生じる過程を描き出し、そうした葛藤の積極的な社会的意義を探ろうとする。私たちは不完全な合理的な配慮の中で、相互に刺激を与えながら、あるいは葛藤を繰り返しながら生きていく以外ない。その中で、弱い立場にある人たちが不利益を被ることなく、その葛藤がどのように乗り越えられていくのか、ということが考えられなければならない。そうした観点から本論は、自閉症児のストレスをめぐって、葛藤を経験しながら共に生きようとする人々の営みを描写し、考察した。研究方法論として、参加型研究participatory researchを意識した実践的研究を行い、その上で記述方法としてエピソード記述を応用した。考察の結果、さまざまな人たちの関わりの中で生まれてくる葛藤は、個々人の立場等の相違に応じて個別的であるが相互にシンクロしており、また個と個を引き離すだけでなく引き寄せる力をもちえるという意味で、インクルーシヴな社会に向かう実践の核心に位置付くという結論に達した。
カテゴリ
神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要 ＞ 4巻 ＞ 4巻2号（2011-03）
紀要論文