神戸大学附属図書館デジタルアーカイブ
入力補助
English
カテゴリ
学内刊行物
ランキング
アクセスランキング
ダウンロードランキング
https://doi.org/10.24546/81010136
このアイテムのアクセス数:
13
件
(
2024-03-29
14:32 集計
)
閲覧可能ファイル
ファイル
フォーマット
サイズ
閲覧回数
説明
81010136 (fulltext)
pdf
574 KB
23
メタデータ
ファイル出力
メタデータID
81010136
アクセス権
open access
出版タイプ
Version of Record
タイトル
「新しい波」に引き継がれる『近代文学』の「主体」 : 佐々木基一の映画評論分析を通しての考察
その他のタイトル
"Syutai" of Kindaibungaku Inherited to Japanese Nouvelle Vague : Consideration Through Cinema Critic of Sasaki Kiichi
著者
著者名
大谷, 晋平
収録物名
国際文化学
Intercultural Studies Review
巻(号)
31
ページ
25-50
出版者
神戸大学大学院国際文化学研究科
刊行日
2018-03-20
公開日
2018-03-20
抄録
本論は『近代文学』が第二次大戦終戦直後に提出した「主体」の問題が、日本の「新しい波」の映画人にいかに引き継がれたかを、佐々木基一のネオリアリズム映画批評を通して明らかにする。『近代文学』の同人は戦時体制への反省や共産党への反発から、個人を抑圧して特定の政治的イデオロギーに奉仕させようとする力から自由でいられる「主体」の確立を提案した。そういった「主体」を巡る課題は哲学・芸術分野へ引き継がれていく。佐々木基一は『近代文学』の同人の一人であり、彼もまた共産党への猜疑心から「主体」を重視し、その実践的課題は1950年代に批評を通して深められていった。彼は現実世界と人間の関連を読み解くことから本質的な問題がいかに導きだせるかという課題に取り組み、その過程で、戦禍が残る社会を反映したイタリアのネオリアリズム映画批評へと向かったのである。そして、その批評の方法自体が「主体」をめぐる問題に対する実践的な取り組みでもあった。「主体」を巡る問題は、1950 年代を通じて、後に日本の「新しい波」を形成していく映画人へと引き継がれていく。彼らは、現実を自己を起点として捉えることの映画的実践を成したのである。
カテゴリ
国際文化学
>
31号(2018-03-20)
紀要論文
詳細を表示
資源タイプ
departmental bulletin paper
言語
Japanese (日本語)
eISSN
2187-2082
OPACで所蔵を検索
CiNiiで学外所蔵を検索
関連情報
URI
http://web.cla.kobe-u.ac.jp/kbkjnl
ホームへ戻る