81013209

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スガワラ・ヤガワ ロンソウ ト カツタ シュイチ : ミンカン キョウイク ケンキュウ ウンドウ ノ アリカタ オ メグッテ

A Discussion on the Yasumasa Sugawara-Tokumitsu Yagawa and the Involvement of Shuichi Katsuta : The Ideal form for Pedagogist in the Non-Official Educational Research Movement

神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

15(2)

139-151

神戸大学大学院人間発達環境学研究科

2022-03-30

2022-04-07

1953年、岩手県の教師・菅原恭正と、教育研究者・矢川徳光との間で論争（菅原・矢川論争）がおこなわれた。菅原・矢川論争の発端は、第２回教育科学研究全国連絡協議会全国大会（飯坂大会）における菅原の質疑と、勝田守一の応答にある。当時の勝田は、教育科学研究全国連絡協議会（教科研）の常任委員であり、雑誌『教育』の編集委員長でもあった。飯坂大会後も、勝田は教科研での立場を踏まえて論争についての発言をおこなっていた。そのため、菅原・矢川論争の論点は、民間教育研究運動をめぐる論点へと拡張する可能性を有している。本研究報告は、菅原・矢川論争と、それに対する勝田の応答とを跡づけることを目的としたものである。菅原・矢川論争の論点の1つは、教師や教育研究者に対する「アカ」という批判への対峙の方途にある。しかし、その本質は、民間教育研究運動おける教育実践ないしは教育現実に対峙する教育研究者のあり方への疑義にあった。

民間教育研究運動

紀要論文