松浦壹岐守領分壹岐國海岸深浅量圖(4A―47)嘉永3年
寸 法:182.1×256.7cm
仕上がりサイズ183.5×257.3cm
裏打ち紙:有り
厚 み:0.17~0.18mm (本紙のみ:0.09~0.10mm)
pH値:6.13~7.14(4箇所測定:平均6.68)
本紙の繊維:楮

[繊維分析の写真]
- 概要:
- 仕様書に基づき、修復前写真撮影、状態記録作業を行い、開被及び解体作業を行った。
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| 修復前写真 (画像をクリックすると大きい画像が表示されます) | ||
- 採寸、紙の厚みの計測、pH値測定、繊維組成分析などのデータ採取を行った。
- 彩色のすべての色材について、色落ちテストを行った。
- 裏打ち除去、破片戻し、絵の具層の強化、剥落止めを行い、分割、クリーニングを行った。
- リーフキャスティングによる修復、和紙による裏打ち、継ぎ直しなどを行った。
- 彩色のすべての色材について、色落ちテストを行った。
- 状態:
- 絵図の表面が外側になるように折り畳まれていた。
- 水漏れによる被害が深刻で多くの部分が固着して崩れていた。
- 欠損部分は絵図の下半分、縦の折筋に沿って目立つ。
- 本紙裏面に表題(大部分は欠損)が貼られていた。
- 村名の書かれている赤、青の楕円状の絵の具層は、厚塗りされているためかその多くに、ひび割れ、剥離といった症状が見られた。
- 折り、曲げ、といった負担により今後もさらに悪化する恐れがある。
- 水漏れによる被害が深刻で多くの部分が固着して崩れていた。
- 作業:
- 裏打ち紙を取り除き、慎重にクリーニングを行い、図柄の多くが4A―46と類似じていたため、それを手がかりに可能な限り破片を戻した。
- リーフキャスティングによる修復を行い、黴部分は消毒用エタノールで処置した。
- 絵の具の剥離止めとして膠をテストしてみたが、良好な結果が得られず、顔料を固めるために使用されているクルーセルG(ヒドロキシプロピルセルロース)2%エタノール溶液を使用した。
- 美濃産楮紙(3匁)を使用して裏打ちを行い、継ぎ合わせを行った。
- 本紙裏打ち部分の表題はリーフキャスティングによる修復を行い、裏面の元の位置に貼り戻した。
- リーフキャスティングによる修復を行い、黴部分は消毒用エタノールで処置した。
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